純文学の新人賞の中でも、五大文芸誌と呼ばれる『文學界』『新潮』『群像』『すばる』『文藝』の新人賞は特に権威があり、そこから多くの著名な小説家たちがデビューしています。
文學界新人賞(文藝春秋)
締切
2024年9月30日(当日消印有効/ウェブ応募は9月30日24時締切)
発表
2025年5月号(発売日:4月7日)
賞金等
賞金:50万円
記念品:万年筆
応募規定
・未発表作のみ
・400字詰め原稿用紙70枚以上150枚以下(ワープロ原稿の場合は400字換算を明記する)
・ウェブ応募あり
過去の受賞者
吉田修一、長嶋有、吉村萬壱ほか。
新潮新人賞(新潮社)
締切
2024年3月31日(当日消印有効)
発表
2024年11月号(発売日:10月7日)
※予選通過作品は10月号で発表
賞金等
正賞:特製記念ブロンズ楯
副賞:50万円
応募規定
・未発表作のみ
・400字詰め原稿用紙250枚以内(ワープロ原稿の場合は400字換算を明記する)
・短編も可
・ウェブ応募あり
過去の受賞者
田中慎弥、中村文則ほか。
群像新人文学賞(講談社)
締切
2024年10月15日(当日消印有効/ウェブ応募は10月15日24時締切)
発表
2025年6月号(発売日:5月7日 ※休日の場合は発売が前にずれることあり)
※予選通過作品は5月号で発表
賞金等
賞金:50万円
応募規定
・未発表作のみ
・400字詰め原稿用紙70枚以上250枚以下(ワープロ原稿の場合は400字換算を明記する)
・ウェブ応募あり
過去の受賞者
村上龍、村上春樹、阿部和重ほか。
すばる文学賞(集英社)
締切
2024年3月31日(当日消印有効)
発表
2024年11月号(発売日:10月6日 ※休日の場合は発売が前にずれることあり)
賞金等
正賞:記念品
副賞:100万円
応募規定
・未発表作のみ
・400字詰め原稿用紙100枚程度から300枚以下まで
・1枚目はサイトにあるテンプレートをダウンロードして使用する(テンプレートと同じ内容のものを明記した用紙でも可)
過去の受賞者
金原ひとみ、辻仁成ほか。
文藝賞(河出書房新社)
締切
2024年3月31日(当日消印有効)
発表
2024年冬季号(発売日:10月7日)
賞金等
正賞:万年筆
副賞:50万円
応募規定
・未発表作のみ
・400字詰め原稿用紙100枚以上400枚以下まで(ワープロ原稿の場合は400字換算を明記する)
・ウェブ応募あり
過去の受賞者
綿矢りさ、羽田圭介ほか。
紙とウェブのどちらで応募すべきか
小説の応募といえば、古くは原稿用紙に手書きしたものを郵送するのが一般的でした。その後、パソコンのワープロソフトで書いたものをプリントアウトする時代になり、最近ではインターネットを使ってファイルを送るだけで応募できるようになりました。
ウェブでの応募は、何十枚もの紙に文章を印刷してそれを綴じる手間が省けますし、一枚を何字に設定するか、フォントをどれにするか、といったことに頭を悩ませる必要もなくなります。下読みをする人にとっても、紛失の心配がなく、読みやすいレイアウトにすることができるウェブ応募はメリットが大きいです。
今はまだウェブ応募に対応していないところもありますが、近いうちにどの賞もウェブ応募が中心になるのではないかと個人的に推測しています。大量に紙を使ってそれを運送会社がバイクや自動車で届ける、というのはエコではないですしね。
というわけで、今まで紙に印刷して応募していたという方は、今後のことも考えてウェブ応募に慣れておくといいのではないでしょうか。
創作に役立つ本
小説を書くための指南書であり、モチベーションを高めるのにも使える一冊。古い本ですが、文章作法は時代によってそう変化するものではないので今でも役立ちます。定番のロングセラー。